最近では、入社時の採用基準や昇進の基準として、TOEICスコアを設けている企業も多くなりましたね。TOEICでハイスコアを獲得することは、人生の選択肢を増やすことにもなります。
「TOEICに通用するためだけのテクニックを磨いても、本質的な英語力にはつながらない。」という意見もありますが、そんなことはありません。
TOEICに出題される英語には、ビジネスの現場でも役立つ英単語やフレーズが盛りだくさん。さらに、色々なネイティブ言語も含まれているため、実践英語に繋がる教材としても、おすすめです。
では、TOEICの学習方法は、どのようなものがよいのでしょうか。
TOEICの学習方法にはさまざまなものが存在しますが、今回は、特に人気のアプリとスクールを比較してみます。これからTOEICの学習を始める方は、ぜひ参考にして下さいね!
比較一覧表【アプリとスクール】
メリット | デメリット | |
アプリ | ・24時間いつでもどこでも ・圧倒的に安い |
・その場で質問できない ・自己管理が必要 |
スクール | ・すぐに質問できる ・ネイティブから直接学べる |
・通う手間がかかる ・営業時間内のみ ・毎月数万円はかかる |
アプリのメリット
24時間いつでもどこでも
タブレットやスマホの中で学習できるアプリは、通勤通学中のバスや電車の時間、友だちや恋人を待つ時間、仕事の休憩時間、就寝前のちょっとした時間、24時間いつでもどこでも学習できるという点が大きな魅力です。
また、アプリのほとんどが日常のスキマ時間に使用されることを前提に構成されています。急に学習を中断しても、その続きから再開できる仕組みは、本当に便利です。
圧倒的に安い
アプリ愛用者が感じているアプリの最大のメリットは、やはり価格。
スクールや書籍の教材と比較すると、圧倒的に安いです。
無料のものもありますが、TOEIC学習アプリの相場としては、数百円から1,000円のものが多いようです。
中には、「スタディサプリENGLISH TOEIC®L&Rテスト対策」のように、毎月3,278円かかるアプリもありますが、映像授業で関先生の解説講義や毎月更新される「実践問題集」などのサービスを受けると、納得の価格。
単なる学習アプリの域を超えた神アプリも、いくつか存在します。
やはり、コスパを第一で考えた場合、サービスに対するアプリの料金は、圧倒的に素晴らしいものです。
アプリのデメリット
その場で質問できない
分からない文法や読解できない英文が出てきたときに、その場ですぐに質問できないという点は、やはりアプリのデメリット。
学校の先生や会社の同僚に数日後に質問しようと考えていても、時間が経てば経つほど、どこがどのように分からなかったのかを忘れた…という経験は、誰にでもありますよね。
学習の基本は、分からないことはその場ですぐに解決するということ。
できる問題は、いつ解いてもできます。しかし、できない(分からない)問題は、解決しないといつまで経ってもできるようになりません。
そういった意味で、アプリでのひとり学習する人は、質問が出てきた場合の対処法を考えておいた方がよいですよ。
自己管理が必要
アプリでの学習には、監視の目がないため、自分次第でどこまでも努力はできますし、自分次第でどこまでもだらけることが可能です(笑)
つまり、しっかりとした自己管理が必要になってきます。
財産や資産、能力には個人差がありますが、世界中の全ての人に平等に与えられているものが「時間」。
一日24時間をどのように使うかによって、TOEICのスコアはもちろん、今後の人生にまで大きな差が生まれてくるのです。
最近の学習アプリは本当によくできており、トータルの学習時間や現在の学習レベル、目標スコアまで何をあとどのくらい学習すればよいかを一目瞭然で示してくれるものも!
また、時間の使い方を「見える化」したアプリも色々あるので、TOEICの学習を機に試してみてはいかがでしょうか。
人気の時間管理アプリの中でも、「Hours – 時間追跡」「My Stats」などは、仕事にも使えるので、特におすすめです。
スクールのメリット
すぐに質問できる
対して、スクールに通うメリットは、やはりすぐに質問できるという点。
TOEICに特化したコースでは、スコアに応じてコースが分かれており、実力別に対策をしてくれるのも魅力です。
数名から10名程度の「グループ制」、専属トレーナーが個人カウンセリングしてくれる「マンツーマン制」など、スクールによってそのシステムもさまざま。
しかし、質問が出てきたらすぐに解決できるので、短期集中でスコアを大幅にアップさせる生徒さんも続出です。
集中して、課題を徹底的に潰すことが可能なのは、スクールならではの大きなメリットですね!
ネイティブから直接学べる
どのスクールにも、実力や実績があるネイティブが多く在籍しています。そのため、ネイティブから直接学ぶことが可能。
ネイティブとの英会話は、TOEICのリスニングはもちろん、ビジネスなどの現場にも非常に役立ちます。
最近では、ネイティブ講師によるオンライン英会話なども増えてきましたが、対面で実践する英会話とは、全く感覚が違いますよ。
ネイティブと対面でリアルな英会話をすることで、ネイティブスピードの会話やネイティブが利用する言い回しやスラングなどを効率よく身につけることができます。
スクールのデメリット
通う手間がかかる
スクールを受講する場合、わざわざ教室まで通わなければなりません。通う手間がかかるのは、やはりスクールのデメリットです。
教室を選ぶ際は、貴重な時間を出来るだけ無駄に使わないように、職場や自宅から通いやすい場所を選びましょう。
教室までの通学中も、アプリやスクールの教材を見直すなど、時間を有効活用することを忘れずに。
「スクールに通う=スコアアップ」では、ありません。大切なのは、学習の中身です。
営業時間内のみ
いつでもどこでも24時間学習できるアプリと違い、スクールで受講できるのは、営業時間内のみ。
スクールの受講時間は、ある程度自分で時間割を組むことができます。
しかし、忙しいサラリーマンや学生にとって、急な用事や残業などで、予定していたコマを受講できなくなったという場合もあるかも知れません。
そういった意味では、自分の都合のよい時間やスキマ時間で学習できるアプリは、とても重宝する存在ですね。
毎月数万円はかかる
とにかくスクールの受講料は、高いです。
大人数のグループレッスンでは1コマ2,000~3,000円、2~4名程度の少人数のグループレッスンでは1コマ3,000~4,000円というところでしょうか。
専属コーチとのマンツーマンレッスンとなれば、1コマ5,000~8,000円ほどかかります。
週1~2回通うとすると、毎月数万円はかかる計算になりますね。
余裕資金がある独身サラリーマンや親がお金を出してくれる恵まれた学生は別ですが、TOEICの学習に毎月数万円というのは、多くの人にとって、厳しい金額かも知れません。
まとめ
以上、TOEICアプリとスクールについて、それぞれのメリットとデメリットをあげてみました。
比較表をもう一度載せておきます。
メリット | デメリット | |
アプリ | ・24時間いつでもどこでも ・圧倒的に安い |
・その場で質問できない ・自己管理が必要 |
スクール | ・すぐに質問できる ・ネイティブから直接学べる |
・通う手間がかかる ・営業時間内のみ ・毎月数万円はかかる |
「こちらがいいですよ!」と個人的にすすめることはできないのですが、アプリ向きの人・スクール向きの人というものはあります。
アプリ向きの人とは…?
- 自由に使えるまとまった時間が少ない
- 自己管理は得意なほうだ
- 余裕資金があまりない
- 人にあれこれ言われるのが嫌だ
- 積極的に質問することが苦手だ
スクール向きの人とは…?
- まとまった時間を比較的とりやすい
- 自己管理は苦手なほうだ
- スクール料金に充てる資金は準備できる
- 監視されながらの方が学習しやすい
- 質問をすることに抵抗がない
より多くの項目があてはまった方が、現在のあなたにとって向いている学習方法です。
「アプリだけ」「スクールだけ」ではなく、数個のアプリを併用しながら、週1や隔週でスクールに通うという方法もあります。
「この学習方法が、正解。」「これさえすれば、TOEICスコアが伸びる。」というものは、存在しません。
自分のお財布や現在の英語レベルと向き合いながら、よりマッチする学習方法を見つけて下さいね!
TOEICのコツをさらに知りたいなら